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2008/08/21 (Thu) 中毒じゃないってVA

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バタンと大きな音をたて、私たちの後ろから現れた人影。

「おーい、下調べは済んだか〜。」

「ういーっす。」

「”うぃーす”じゃないでしょ!」

「はいはい。」


「なんだ?夫婦漫才かな。」

「だ、だれがこんな男(奴)と!!」


「ふっ・・、 でだ。どんな感じだった。」
白い手袋を口を使いながらきようにつけるが、大きいその手には少しばかり小さいのではないかと思った。

「ほう、兎がねぇ。」

「酷いですよね・・。」

「靴を履いたまま、部屋にあがっているところを見ると、誰かに襲われて 逃げる途中で何かにつまずき、倒れた拍子に靴が片方脱げて、案の定、犯人に絞殺されたということかな。」

「はい、隣の住人は現在空き部屋で、今まで死体があるなんて大家さんも気がつかなかったようです。また、家賃は3ヶ月分ほどいつも多く出しているようで、実は親元の住所から仕送りできていたようです。本人は、受け取りたくないということで家賃という形に・・。」

「ほうほう。で、怪しい人物の情報はどうだ天地。」

「はい、現在これといった情報は入ってませんが。。。彼の勤める会社からこの家の電話に、10数件電話があったようで、このアパートに確かめることもなく現在に至るようです。妙ですよね、会社に来なければ、調べに来るくらいあってもいいはずなのに。」

「そうだな。」

このがっしりとした体つきの男の名前は「猩猩 武」(しょうじょう たけし)という。名推理と冷静な判断力で現在、警視庁につとめている。つまりは、私たちの”上司”というわけだ。

「それで、調べるのに苦労しましたよー。どうぞコレを見てください。」

ネザーランド
短毛で小型のウサギ。好奇心が強く活発で、人にあまり馴れないタイプと友好的なタイプがある。かわいらしい仕草と活発に動く姿に惚れ込む人が多く、日本ではもっとも人気のある品種である。
一般的には「ピーターラビットのモデル」と言われているが、実際は絵柄のみのモデルであり、ストーリーにおけるモデルは野生のアナウサギである。また、ペットショップ等で「ピーターラビット」という品種として売られているウサギは、ほとんどがこのネザーランドの雑種である。

フレミッシュジャイアント
ヘアを原種としてを品種改良された。ウサギの中では非常に大きなサイズの品種で、人形のようにおとなしい。大きな体に加え、最大7〜8キロ近くまで体重が増える。
同様の大型種としては、本来食肉用に作られた「ニュージーランド」、大型でも活発な性格の「チェッカードジャイアント」、ノウサギの性格を残した頭のよい「ベルジャンヘア」等がある。

ロップイヤー(主な品種:アメリカンファジー、ホーランド、イングリッシュ)
耳が非常に大きく垂れているのが特徴で、「イングリッシュ」のように、本来は中型のウサギであるが、人為的に品種改良された「ホーランド」や長毛種の「アメリカンファジー」のように小型になっているものが多い。他の品種と比べて顔が丸く愛嬌があり、性格は非常におとなしく、人にもよくなつくので、ペットとしては人気が高い。 (wiki参照)


「で、コレがどうしたっていうのよ。」

「この3種が被害者が飼っていた兎の種類です。」

「天地、何を自慢げに・・・。まぁいい、それで鑑識の結果からは、足の引っかき傷は、兎のものだったということだな。」

「そうです。でも、引っかき傷くらい飼い主ならできるはずですし、あまり重要視する点ではないかと。」

「今のところは、被害者の会社関係と恋人、身内との関係を洗うしかないな。」

「はい。」

「ところで天地、”獅子搏兎 ”っていう言葉を知っているか。」

「い、いえ 。」

「猩猩さん、天地が知るわけ無いじゃないですか。」
鼻で笑われた。

「な、なにを。」

「いいか天地、”獅子搏兎 ”とは”容易なことにも全力で努力する”という意味だ、単調な近所の不審者情報を聞いて回る仕事が一番大事なんだ。肝に銘じておけよ。ウサギ博士になりたいわけじゃないんだ、種類なんて調べる暇があったら走りにいけ!」

「は、はいぃ。」
いつも怒鳴られてばかりというのは、気のせいだろうか・・・・。





「乾杯!」

「今日は飲み明かすぜーぃ。」
「やっほーい。」
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日付が変わった、深夜1時過ぎごろ、同僚と一緒に部屋で飲む酒。美味しいとはいえないが、酒(これ)がけりゃ仕事なんかできやしない。明日も、被害者の会社に行かなきゃいけないんだよなぁ・・・・少し鬱はいりそうだ。でも動物をあんなふうにした奴を私は絶対に許しはしない・・・。



酔いつぶれる男供に軽く悦をしながらも、夜明けの曙を映す私の瞳には涙が浮かんでいた。


テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学


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(上記表紙絵/yggr)



ウサギ(兎)とはウサギ目に属する草食哺乳類の総称。ただし多くの場合、ウサギ目のうち耳の小さいナキウサギ科を除いたウサギ科の動物のみを指す。外敵から身を守るために発達した四方に旋回する大きな耳と脱兎の如(ごと)くなどと例えられるような俊足ぶりや、立って遠くの音を聞くことが出来るように発達した長い足が特徴的である。門歯が伸びることなどから古くはネズミ目に類縁が深いとされていた。

ウサギは伝統的に1羽・2羽と鳥と同様の数え方を行う。この由来には諸説あるが、『日本書紀』にある天武天皇5年4月17日(675年5月19日)の肉食禁止令で、4月1日〜9月30日まで稚魚の保護と五畜(ウシ・ウマ・イヌ・ニホンザル・ニワトリ)を食べることが禁じられ、それ以降の禁令などにより鳥の鵜と鷺(または佐芸)をもじりウサギとし、「鳥」として扱うことでこれを回避した、あるいは大きく長い耳が鳥の羽に見えるからとする説が有力とされている。現在では鳥類とウサギをまとめて数える場合、または食肉として扱う場合を除き、通常の小動物を数える「匹」を用いることが一般的になりつつある。また、その経緯から、「羽」を用いるのはあくまでも「食料」として扱う、すなわち屠殺することを前提とした、もしくは解体されたウサギ(ウサギ肉)を指すと解釈されることもあり、愛好家に対しては失礼な表現ともいえる。(wiki参照)

「へぇ、ウサギって一羽、二羽で数えるんですねぇ。」

「知らなかったの?常識じゃないかしら。」

「そうだったかい?小学校で習ったかな。」

「さぁ、知・り・ま・せ・ん。 それよりもさっさと被害者の身元を調べてください。」

「了解。」

被害者の名前は、「麻生 衛」(あそう まもる)年齢は35歳独身で、出身は岐阜県、羽島市。
林業を営む 両親の間に生まれた、次男。長男は都内で、アパレル関係の仕事をこなしている様だ。
両親とは20前後から交信を閉ざし、現在神奈川県の川崎市川崎区浮島町にアパートを借りて一人暮らし。。。

「なんつー 寂しい生活なんでしょうねー。」

「何かいったかしら?」

「な・ん・で・も・ご・ざ・い・ま・せ・ん。」

さっきから突っ掛かってくる彼女の名前は、「安西 恵」(あんざい めぐみ)私の同僚である。

遺体はアパートのリビングでうつぶせに倒れていた。

そして、ペットとして飼っていたとおもわれるウサギが3羽いたのだが・・・。
首を鋭利な刃物で、切り裂かれ遺体のそばに、ばら撒かれていたのである。

「それにしても、ひどいよなぁ そう思わない?天地。」
「ああ、動物に罪はないだろうからな。」

自己紹介が遅れてしまった、私の名前は「天地 賢」(あまち けん)という。皆からは天地と苗字で呼ばれているわけだ。

「それにしても不可解な点は、たくさんあるよな。」

「ええ、そうね。春先でまだ、肌寒いというのに冷房がかけっぱなしだったということが気になるわね。」

「いや、そこだけじゃないぞ。遺体のふくらはぎを見てみろよ。 ほら、引っかき傷があるだろ。」

「ホント、犯人ともみ合ったのかしら?」

「いや、鑑識の調べによると、兎の引っかき傷らしいんだ。」

「兎の?」

「そうさ、まるで兎が被害者に何か訴えかけるかのように・・・・・。」 第1羽「兎の生態」了。

続・2羽「獅子搏兎

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